おすすめの中国映画【我不是药神】

2018年11月11日

おすすめ度:★★★★★
公開:2018年7月5日
監督:文牧野
出演:徐峥、周一围、王传君、谭卓、章宇、杨新鸣
時間:116分

「我不是药神」は「私は薬の神じゃない」の訳。7月に劇場で鑑賞しとても良い作品だったので紹介します。

インドの輸入ローションを売っていた程勇は父親の手術代を稼ぐため、インド産違法の白血病薬の輸入密売を始める。国内で異常な高値で売られている正規の薬に比べ安価な輸入薬は飛ぶように売れ、程勇は考えられないほどの大金を稼ぐことに成功する。

順調に進んでいた薬密売ビジネスだが大手製薬会社からの妨害や、同業者の脅迫による公安の摘発を恐れた程勇は薬の版権を譲り、薬の密売から手を引くことを決める。

1年後、薬密売ビジネスで稼いだ金を元手に紡績ビジネスで成功した程勇だが、彼が薬ビジネスを止めたことで安価な薬が手に入らず、多くの病人は法律で定められた高額な薬を購入せざるを得なくなり路頭に迷っていた。

闘病の辛さに耐えきれず自殺を選んだかつての仲間の死にショックを受けた程勇は、利益を度外視した薬の輸入密売を再開することを決心する。

程勇の仕入れる安価な薬で多くの命が助かる一方、大手製薬会社の息のかかった公安の取締は厳しさを増してゆく。ついにはインドの販売会社が取り締まられ安価な薬を手に入れられなくなった程勇は、紡績ビジネスで得た利益をつぎ込み密売を続けるのだが…。

法律とは、正義とは、命の価値とは、資本主義とは、を問いかける問題作。特筆すべきは大手製薬会社に搾取される貧民層をしっかりと描いているところ。全体的に重いテーマを扱いつつコメディータッチで、エンターテイメントとして2時間の作品にまとめ上げた監督の手腕に脱帽する。

いやこれホントに感動するし、素晴らしい映画なので是非多くの人に見てほしいのだが、残念ながら映画の上映は7月で終わっている。今は中国「爱奇艺」という動画サイトでVIP登録(有料)で視聴可能。個人的には有料でも観る価値のある作品だと思う。

 

 

爱奇艺:我不是药神

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