おすすめ度:★★★★★
公開：2024年04月12日
監督：竹内亮
ナレーション：小島瑠璃子
時間：111分
南京在住のドキュメンタリー映画監督、中国でインフルエンサーとしても活躍している竹内亮監督作品。
10年前にNHKの番組で長江を撮影した際、チベット高原にある長江最初の一滴の撮影ができなかった後悔を胸に2年の歳月をかけ6300kmの旅に出る。
YouTubeチャンネル「和の夢」や同監督著書「架橋」を通して以前から竹内監督の存在は知っていて、以前から日本メディアが伝えない「ありのままの中国の姿」を報道する姿勢に深い共感と羨望の眼差しを送っていた。
今年3月ごろ映画の上映が始まったが広告費が足りないとのことで、※クラファンで募集した監督だったが目標200万円のところ終了3日前で3万5000円しか集まっていないとのことw
是非少しでも応援できればと支援したところ、動画の効果があってか目標を大幅に越える広告費が集まったと報告があった。成功特典として映画チケットが贈られてきたため先週の日曜日に見に行ってきた。
控え目に言って本当に素晴らしい作品だった。
長江を源流に向けて遡り10年前に監督が出会った人々、風景を訪ね氷河から流れ出る長江最初の一滴を見にいくという内容。監督自身が中国語がペラペラで現地の人々と直接コミュニケーションをとれるため、素の中国人の表情と感情を切り取ることに成功している。語学ができて直接中国人と泣いたり、笑ったりできるのが監督の強みだと感じる。
ネタバレになってしまうので皆まで言わないが、10年前の少数民族の少女との出会いと邂逅は涙なしでは語れない。特に最後の最後であの場面を持ってくるところに監督のセンスを感じる(涙腺崩壊）。
静岡の上映は明後日4月23日までだが、まだこれから上映公開される都市もあるので間に合う方は是非劇場で見てみてはいかがでしょうか。恐らくこれからネット上でも見られると思いますが、中国の壮大な大自然の風景などは劇場でみる方が断然お勧め。
公式HP：https://www.saikaichoko.com/
上映劇場：https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=saikaichoko
※クラウドファンディングとは、「群衆（クラウド）」と「資金調達（ファンディング）」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指す。
