新型コロナウイルスの予防のため、現在広州では道ゆく人の約9割はマスクをしている。マスクが無い私は残りのマイノリティに属する。近日中に香港に行く予定がありマスク無しでの渡航に不安を感じた私はマスクを手に入れるべく家の周辺を散策することにした。
目立たない店では売っているとの情報を得た私は、早速裏通りを目指した。
1件目。やはり店の前に「マスクは売り切れ」の張り紙が…。
諦めかけていたその時、とある個人経営のコンビニ前で何やら交渉している人たちを発見!
マ、マスクだ!商品に近づくと「とりあえずお前もマスクをしろ」と店主が無料のマスクを手渡してきた。「これでお前も、私も安心だからな」と店主はニヤリと笑うのだった。
値段を聞くと10枚1セットが100元(現レート1570円)。た、高い。こんなマスク、今のような異常事態でなければ、せいぜい1セット30元がいいとこだろう。
こっちの種類は1枚15元。足元を見られていると思ったが、とにかく直近でまとまった数が必要だったため、10枚セット100元のマスクを購入した。
店主と交渉する怪しげなお兄さん達、転売でも考えているのだろうか。
マスクを購入後、近くのショピングセンターを歩いているとマスクを見た通行人数人から「どこで買ったんだ?」と声をかけられた。みな本当にマスクが手に入らなくて困っているのだ。